俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

前を向いてもまた元通り、それを全部過去のせいにできちゃったら楽なのに、私はできなかった。

過去だからって割り切って前に進むこともできなくて、みんながどこか遠い存在のように思えて。


みんなは私が前にいるというけれど、ただ勉強ができるというだけではこれからを生きていけないし、生きていたとしてもみんなのように笑えないまま生きていくことになる。



私がみんなを追いかけて、手を伸ばしていて、そんな姿を客観的に想像しただけで反吐が出そうだった。




蒼太くんはしばらく何も言わなくて、私の言葉が静寂の中に完全に溶けたあとに口を開いた。



「人間ってさ、」

ずっと黙っていた蒼太くんの口がちいさく動く。





「弱いって言われたら弱いって思い込むし、脆いって言われたら脆いって思い込むよな。でも自分のこと脆いって思ってないとき人に脆いって言われても気にならないんだよ」