俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

「私だけが遅れてしまったので、
残ってるだけです」


と、なにか聞かれる前に答えておいた。嘘だけれど、ここで本当のことを言ってしまえば明日何を言われるのか容易に想像がつく。

私は浸る汗を拭いながら答えたけれど、もう笑うのも疲れるほどに身体が限界を迎えていた。




本当は夏が始まった頃から毎日頭が痛いし、立ちくらみもするし、気持ち悪いし、すこし動いたら倒れそうなほど体調が悪かった。

真っ白な肌と真っ白な顔は、私の体調の悪さを示していて、どうしてものときは病院に行って、薬を飲んで過ごしていた。




「もう終わったので帰ります」と頭を押さえて言ったけれど、先生は私を引き止めた。

──ドキッ。何を言われるか、だいたい予測がついたからよけいこわかった。