俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

夜の外気が真正面から来て顔を刺激する。真っ暗な夜に飛び込んで無我夢中で走ったのは二度目だった。

約4か月前も家をこっそり抜け出して、行き先もないまま走り続けて、蒼太くんと出会った。




すこし歩いただけで暑くなるほどの夏、そしていまはすこし歩いただけで身体が冷えてしまうほどの冬。今日は自分の中で覚悟を決めて、自分なりに前に進もうと思ったけれど、無謀だった。

私は何ひとつ変われなかった。



あの夏の日と今日の冬の日、すこし変わったと思っていたけれど、私はぜんぜん変わっていないし、実際の私はちっとも変われていなかった。

蒼太くんや麗音さんに出会って、ふたりの優しさに触れて、自分は変わったと思い込んでいただけなんだと、痛切に感じる。




はあ、とため息混じりに吐いた息は暗闇に溶けていく。