俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

「今日、頭痛いの」
「はあ、もうお母さん行かなくちゃいけないから家のことはやっておいてね」




大きなため息をついて、部屋を出ていったお母さんはこのまま仕事へと向かうのだろう。ひとりだったらあそこまで仕事をしなくても食べていけるだろう、それでも働いているのは私たちがいるからだ。

前までは「勝手に産んだんだから育てるのは当たり前じゃん」って思っていたし、恩着せがましいって思っていた。



大変なのはわかる、働いたことがない私でも働くのは大変なことってわかっていた。けれど、わかっているから苦しかった。

何もできない私は、お母さんの言うことを聞かなきゃいけない、そう思うからとてつもなくつらかった。




お母さんを説得しようと決めてから一週間近くが経つけれど、時計の針は進むばかりで話はぜんぜん進まない。

試験は目の前に迫っていた。