俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

私の肩に落ちる雫は雪でも雨でもない、私の肩に顔を埋めていているから顔は見えないけれど、きっと彼の涙だった。

躊躇いはあったけれど、私も彼の背中に自分の腕を回す。




「お前のせいだよ」
「え、私?泣きたいなら泣けばいいと思う」

「泣いてない」




泣いていなら私の肩に落ちる雫は、震えている身体は、洟をすする音はなんだろう。冷たい身体が冷たくなった私の身体と合わさって、冷たいと冷たいが重なっているのに、その間には温もりが生まれる。

私も負けないくらい強い力で抱きしめて、はぁ、と嗚咽を洩らしながら泣く彼の背中をゆっくりさすった。




私がいるよ、ひとりじゃないよ、ってすこしでも伝えたかったし、伝わってほしかった。





「私は蒼太くんに出会えてよかったって思ってるから、頼りないけど私がいるからひとりなんて思わないでほしい……ずっと苦しかったね、痛かったね、私は蒼太くんのこと大切にしたいから大切にするよ」