俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

「ごめん、こんな話して」と立ち上がろうとした彼を今度は私が引っ張って、急に引っ張られてバランスを崩した蒼太くんは私のほうに倒れてくる。





私が泣く資格なんてないのに涙が止まらなかった、そして喉が引き攣られたように苦しくなった。



「いらないやつじゃない!!」

それでも私はまだ伝えたいことがあった。自分でも驚いてきっとさっきよりも大きい声が私たちの鼓膜を刺激した。



「もし蒼太くんがほかの人にいらないって思われてたとしても私には必要だがら、私からしたらいらない存在なんかじゃない……っ」





世界中で誰ひとり彼を必要としていなかったとしても、私には必要な存在だ。

同情なんかじゃない、ただ伝えたかった。たとえ同情だと思われたとしても伝えたかった。



私の話を聞いても私を"私"として見てくれた蒼太くん、ありのままの私を映してくれた蒼太くん、何回も笑わせてくれた蒼太くん、私はいらない存在だなんて、微塵も思わない。

彼の両親がいたから生まれて、私があの日あそこに行ったから出会えて、蒼太くんが変な提案をしてきたから一緒に過ごせて。