「でも、蒼太くん風邪引いてるし、寒いしここじゃ無理だよ……?」
「大丈夫、もう良くなってきたから、それにいまじゃないと無理」
たしかに顔色は良くなったし、ここは幸い人通りはほとんどないし、すこし端に移動すれば、話せないことはないけれど、私は彼の体調が心配でたまらない。それなのに「大丈夫?」と私の心配をしてくるから余計に心配が募る。
けれど、いま話したいと言うなら聞きたいと思うし、傘をさしていれば私たちの顔は見えない、ただ端で休んでいる人たちになるだろう。
「俺……」
私は蒼太くんが私の話を真剣に聞いてくれたように、真剣に耳を傾ける。ときどき言葉を詰まらせて、つらそうな顔をするから「ゆっくりでいいよ」と促しながら彼の話を聞いた。
「ずっと痛かった、胸が。暴力振るわれて、誰にも言えなくて、俺が大人しくしてればいいって我慢してたのに中学生のとき捨てられて」
「大丈夫、もう良くなってきたから、それにいまじゃないと無理」
たしかに顔色は良くなったし、ここは幸い人通りはほとんどないし、すこし端に移動すれば、話せないことはないけれど、私は彼の体調が心配でたまらない。それなのに「大丈夫?」と私の心配をしてくるから余計に心配が募る。
けれど、いま話したいと言うなら聞きたいと思うし、傘をさしていれば私たちの顔は見えない、ただ端で休んでいる人たちになるだろう。
「俺……」
私は蒼太くんが私の話を真剣に聞いてくれたように、真剣に耳を傾ける。ときどき言葉を詰まらせて、つらそうな顔をするから「ゆっくりでいいよ」と促しながら彼の話を聞いた。
「ずっと痛かった、胸が。暴力振るわれて、誰にも言えなくて、俺が大人しくしてればいいって我慢してたのに中学生のとき捨てられて」



