俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

アハハと人をバカにしたような、反吐が出そうなほど気持ちの悪い笑い声が響く。



「あんなに弱かったくせに、金髪になってるし、彼女できてるし、なんかつまんなくね、冷めたわ」



散々笑ったあとの捨て台詞を吐いて、つまらなそうに私たちをもう一度見たあと、ちっ、と舌打ちだけを残して去っていく。遠ざかる背中、遠くなる声、完全にいなくなったのを確認したあと、目線を彼に向けた。





「立てる?寒いから行こう」
「……引いた?」

「え?」
「いまのでだいたいわかっただろ?」




掴んでいた手から力が抜けていく。彼が視線を下に落としたのを見て私も視線を下に落として、私たちの靴、アスファルトを汚していく雪をじっと見つめて、そしてやっと、「うん」と頷く。