俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

学校にはスクールカーストというものがある。ヒエラルキーがあるため、ひとつひとつの言動に細心の注意を払って生きなければいけない。

すこしでも間違えたら生活は一変するため、自分の意思は消して相手に合わせなければいけない。私と理由は違っても、みんなそこは同じなのかもしれない。


私はとくに、笑って、誤魔化して、自分の意見なんて見なかったことにするしかない。

それがつらくても苦しくても、抗えばもっと苦しくなってしまう、とわかっていた。




小さな世界で群れを作って、笑って過ごして、窮屈な世界で息をして、やり過ごす。

小さな教室の小さな価値観に、そのとき流行っている価値観に合わせて生きることが一番大事で、それができなければ省かれてしまう可能性がある。



私はこの狭くて、窮屈なところからはやく出たいと思っているから、まだアレは白紙のまま私のカバンの中で眠っている。