「このままセンター受ければ大丈夫」
最後の模試、文系科目、理系科目、私は目標としていた点数を超えて、危機感が和らぐはずなのに、郵送で届いた模試結果を見てげんなりしていた。
合格に一歩近づいて、このまま勉強を続ければ、合格するだろうと言われるところまで辿り着いた。
受験が終わる頃には、冬は終わりを告げ、春を迎える準備をしているだろう。
桜が咲いて、桜を見て笑えるだろう。
それなのに、苦しい、泣きそうになるくらい痛い。
きみと過ごす時間はあっという間なのに、きみと過ごさない時間はどうしてこんなにも長いのだろう。
はあと小さく吐いた真っ白な息は地面に落ちていく。まだ地面は見えるけれど、コンクリートには真っ白な雪が落ちていて、パラパラ落ちてきた雪がコートの中に溶け込んでいく。



