「これから迷惑がられるくらい呼んでやる」
「いいよ、元気そうだったら行かねーから」
「最低……」
「嘘だって、行く行く」
蒼太くんがポケットからスマホを取り出して空に掲げると、カシャッとシャッター音が響いて、スマホを覗き込むと画面いっぱいに広がる空があって。
私が家を出てきたときから天気はほとんど変わっていなく、相変わらずどんよりとした雲、雨というよりは雪が降ってきそうな厚い空がどこまでも続いている。
空がぼやけた、ちょっと涙目になってしまったのを隠すように「何で写真撮るようになったの?」と訊いた。
「忘れたくないから」
「忘れたくない?」
寂しそうに、どこか苦しそうにつぶやいた蒼太くんに違和感は覚えたけれど、次みたときいつも通りだったから何も言わなかった。
「いいよ、元気そうだったら行かねーから」
「最低……」
「嘘だって、行く行く」
蒼太くんがポケットからスマホを取り出して空に掲げると、カシャッとシャッター音が響いて、スマホを覗き込むと画面いっぱいに広がる空があって。
私が家を出てきたときから天気はほとんど変わっていなく、相変わらずどんよりとした雲、雨というよりは雪が降ってきそうな厚い空がどこまでも続いている。
空がぼやけた、ちょっと涙目になってしまったのを隠すように「何で写真撮るようになったの?」と訊いた。
「忘れたくないから」
「忘れたくない?」
寂しそうに、どこか苦しそうにつぶやいた蒼太くんに違和感は覚えたけれど、次みたときいつも通りだったから何も言わなかった。



