俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

さっきとぜんぜん違う顔を見れば、結局仕事を押し付けられたのが嫌だっただけとわかるし、わかっていたからこの言葉を選んだ。


「うん、暇だからいいよ」
「今日ちょうど私たち遊びに行こうとしてたから助かったよ〜!!よろしくね!!」




私はちゃんと"できないときは"と言ったつもりだけれど、咲優たちの耳には入っていないから、都合のいい部分しか聞き取らなかったのかもしれない。


「楽しんでね」



そう言って私はたくさんの思いが詰まった笑顔を浮かべた。私の声が届いたかはわからないが、もうすでに「どこに行く!?」と話す声が聞こえてくるから私の話は聞いてないだろう。




それでもよかったんだ、さっきのような雰囲気の中にいるよりはずっとずっとマシだった。