俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

「大丈夫とか、じゃあ、学校行くなとか無責任なことは言えないけど」
「うん」

「これさ、前も言った覚えあんだけど、無理はするな」





忘れていたわけじゃなくて、蒼太くんに言われた言葉はいまもちゃんと胸に残っている。無理してる私じゃなくて、いつもの私じゃなくて、本当の私でいられた。

私が素でいられる唯一の場所が蒼太くんの隣で、気づいたら私の居場所になっていた。




「私ね、蒼太くんに心開いちゃってるんだけど」
「へえ、それはそれは」

「何その言い方!」
「はは、うれしいけど」




裏切られたときのショック、絶望、失望、目の前が真っ暗になるほどの苦しさ、いまでも鮮明に覚えていて。

あの日から誰も信じられなくなって、人がこわくなって、誰かに必要以上に近づくことはなくなった。