俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

また新しいメッセージが届く、便乗の声が届く。



「最低」
「それな」
「ありえない」
「実は病み子だったんだ」
「今年一驚いたわ」
「裏切り者じゃん」



ショックでどうしたらいいかわからなかったけれど、納得してしまう自分もいて、何も言い返せない自分もいて。

私を信用して相談してくれてた人も、私が優しいと思って話しかけてくれてた人もいて、私は作り物、私は嘘で固められた人物、たくさん嘘をついてきた。




ショックだった、何でって思った、でも結局自業自得なんだと思う。過去は簡単に消せない、誰かの記憶から抜け落ちても、誰かの記憶の中で生きている。

なかったことになんて、できなくて、完全に消すこともできない。





「なにそれ」

私のスマホを覗いていた蒼太くんが訝しげな顔をして私を見ていた。