俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

気を遣われるのは嫌だからいつも通り、何事もなかったかのように接してくれる蒼太くんがとてもありがたかった。

さっきよりも激しい頭痛が襲ってきて、我慢できなくなった私は丸まった。



太ももに顔をつけて一旦治まってくれるのを待つ。目をつむったとき真っ暗な世界に浮かび上がるのはあのときの光景、クラスメイトの顔、そして次学校に行ったときの不安だった。





「スマホ、うるさくね」
「うん……」



通知オフにすればいいんだ……と思いついてカバンからスマホを取り出して画面を見た。

上からずっと下まで続くメッセージ。見たくなくて、はやく閉じたかったのに見てしまって、目を離したいのに、離れてくれない、見たくないのに、目を向けてしまう。