俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

溜まりに溜まったメッセージはまだ見ていないけれど、見なくてもだいたい予想がつく。

誰かが反応して、バカにして笑って、それを見た人がどんどん便乗していくのだろう。



咲優はいまどう思っているのだろう。私に聞きたければ個人チャットで十分で、どうしてグループに流す必要があったのだろう。



私が嫌いだったのか、元々嫌われてる自覚はあったけれど、やっぱり嫌いだったのだろうか。

わからない、ブーブー、一向に鳴り止まないスマホをバックにしまって私は歩き続けた。








「ごめん、ちょっと遅くなった」
「いいけど」




顔を見られたくない、きっとひどい顔をしているからなるべく俯いて話したけれど、彼には気づかれてしまった。

バレる予感はしていたけれど、見事に的中してしまうし、蒼太くんは機敏に敏感だから、見つかってしまった。