俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

この世界は理不尽だ、不公平だ、ぜんぜん綺麗じゃないこと、12歳のときから知っていた。

私の世界は終わったって、積み上げてきたものが壊されたって思ったけれど、それははじまりでもあるということ、きみが教えてくれた。





朝、鏡に映った自分を見て意気消沈した。低血圧だからか、いつも顔はひどいし、キラキラのキの字もないような顔をしているけれど、今日はいつもに増してひどかった。






「愛結、最近出かけてばかりじゃない、ちゃんと勉強してるの!?」
「……うん」

「気は最後まで抜かないで、愛結くらいちゃんとして」
「ごめんなさい」




この真っ暗なトンネルから抜け出せる日は訪れるのだろうか、いつまで真っ黒な思いを抱えていなきゃいけないのだろうか。

はやく出たい、1日でもはやく出たい。




「勉強して、受験生でしょ」


でもずっとずっと抜け出せない。