俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

胸がチクッとする、息がしにくくなる、苦しくなる、つらくなる。

本当に同じ高校生なのだろうか。たまに買い物に行くくらいで、私は学校がない日はほぼ引きこもり、勉強をしていないと怒られてしまうから机に向かっている。



スマホの画面越しでみんなを見ているだけ、私は何してるんだろうって見ているだけで、そのまま1年が過ぎて、2年が過ぎて、3年も過ぎるんだろう。

そして、そのまま大人になる。





【クリスマス楽しみだあ】
【彼氏とイルミ】
【プレゼントどうしよう】
【彼氏と泊まる】
【リア充じゃないから友達と過ごす】




アプリの隣についた赤い数字がうっとおしくてメッセージを開くとこの会話たちが並んでいて。

どうしてここで話すのだろうか。不可抗力だ、オープンにする必要はない。




ひとりで過ごしていると醜い感情が溢れ出して、誰にも言えない、誰にも見せられない、汚い私が顔を出す。私はこのまま人と比べながら、ないものねだりをしながら生きていくのだろうか。

こわくなった私はスマホを閉じて、パンフレットにふたたび目を移した。