「もう冬休み?」
「明日からだけど、受験があるから冬休みも学校だよ」
へえ、大変と興味なさそうに返事をされる、いつものことだから気にしてないけれど、社交辞令として「頑張れ」くらいは言えばいいのになと思う。
長期休みは毎年だいたい授業があるけれど、ほぼ休みがないのは今年くらいだろう。
推薦入試で決まった人はこないけれど、決まってない人がほとんどで、明日からも通常授業、そして模試が続くのかと思うと考えただけで疲れてくる。
はあ、とうつむいたとき、頭がずんと重くなって、なんだろう、と思って顔を上げると蒼太くんの顔が間近にあって。
「な……に?」
「ゴミついてた」
「あ、そう……」
蒼太くんの手の中にある埃。心臓が動きを止める、と思ったくらい驚いだけれど、そんな私とは真逆で、いつも通り平然としている蒼太くんがいた。
「明日からだけど、受験があるから冬休みも学校だよ」
へえ、大変と興味なさそうに返事をされる、いつものことだから気にしてないけれど、社交辞令として「頑張れ」くらいは言えばいいのになと思う。
長期休みは毎年だいたい授業があるけれど、ほぼ休みがないのは今年くらいだろう。
推薦入試で決まった人はこないけれど、決まってない人がほとんどで、明日からも通常授業、そして模試が続くのかと思うと考えただけで疲れてくる。
はあ、とうつむいたとき、頭がずんと重くなって、なんだろう、と思って顔を上げると蒼太くんの顔が間近にあって。
「な……に?」
「ゴミついてた」
「あ、そう……」
蒼太くんの手の中にある埃。心臓が動きを止める、と思ったくらい驚いだけれど、そんな私とは真逆で、いつも通り平然としている蒼太くんがいた。



