「そういうところが蒼太と似てるなって勝手に思ってた」
私は自分が大嫌いで、きっと私のこと一番嫌いなのは私で、私が一番嫌いな人も私だ。
私が居なくても困る人はいないし、私自身も困らないと思っていた。
「私は私が大嫌いです」
「うん」
「無意識のうちにいじめてるんですかね……」
「そーだね」
蒼太くんにも言われたことがあった。「自分を傷つけるな」って、蒼太くんに言われたことと麗音さんに言われたことがここで繋がるのだろうか。
「ふたりは輝いてるなあ」
「えー……」
私が不服そうな顔をすると、「何その信じられないような顔」って笑われてしまった。初めは嫌味かと思ったほどに信じられないし、私のどこを見てそう言っているのだろう。
「高校生のときの感性って独特なんだよ、過ぎたら感じられない気持ちってたくさんあるからね、ひとつひとつの気持ち、自分の気持ち、それがマイナスであっても大事にしてほしいなって。もちろん、マイナスな気持ちを抱いた自分もね」
ふたりの言葉は優しい毒針で、魔法の言葉で私を惑わすし、私のガードを壊す。
私は自分が大嫌いで、きっと私のこと一番嫌いなのは私で、私が一番嫌いな人も私だ。
私が居なくても困る人はいないし、私自身も困らないと思っていた。
「私は私が大嫌いです」
「うん」
「無意識のうちにいじめてるんですかね……」
「そーだね」
蒼太くんにも言われたことがあった。「自分を傷つけるな」って、蒼太くんに言われたことと麗音さんに言われたことがここで繋がるのだろうか。
「ふたりは輝いてるなあ」
「えー……」
私が不服そうな顔をすると、「何その信じられないような顔」って笑われてしまった。初めは嫌味かと思ったほどに信じられないし、私のどこを見てそう言っているのだろう。
「高校生のときの感性って独特なんだよ、過ぎたら感じられない気持ちってたくさんあるからね、ひとつひとつの気持ち、自分の気持ち、それがマイナスであっても大事にしてほしいなって。もちろん、マイナスな気持ちを抱いた自分もね」
ふたりの言葉は優しい毒針で、魔法の言葉で私を惑わすし、私のガードを壊す。



