「私も楽しいです、蒼太くんといると」
「よかった、って俺は?楽しくないの?」
「あ、いやもちろん楽しいです……!!」
「言わされた感があるね」
嘘で固められた優しさじゃなくて、本物の優しさに触れたのは初めてかもしれない。琴線に触れてくるような言葉をかけられたのは初めてかもしれない。
覚えていないだけなのか、そもそも記憶にないのかわからないけれど、どちらにしても無いに等しい。
「ふたりってすごく似ているんだよ」
麗音さんは雰囲気を変えるのがとても上手で、子供みたいだったのに急に大人の表情になる。蒼太くんもそういうところがあるけれど、私は追いつくのに時間がかかる。
"共通点"はあるのだろうか。違う存在だと思っているけれど、やっぱりあるのだろうか。
「よかった、って俺は?楽しくないの?」
「あ、いやもちろん楽しいです……!!」
「言わされた感があるね」
嘘で固められた優しさじゃなくて、本物の優しさに触れたのは初めてかもしれない。琴線に触れてくるような言葉をかけられたのは初めてかもしれない。
覚えていないだけなのか、そもそも記憶にないのかわからないけれど、どちらにしても無いに等しい。
「ふたりってすごく似ているんだよ」
麗音さんは雰囲気を変えるのがとても上手で、子供みたいだったのに急に大人の表情になる。蒼太くんもそういうところがあるけれど、私は追いつくのに時間がかかる。
"共通点"はあるのだろうか。違う存在だと思っているけれど、やっぱりあるのだろうか。



