俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

カバンから鍵を取り出して、鍵穴に差し込む。すぐに奥には入ってくれないから何回もやり直して、力いっぱいまわすとやっと鍵が開く。

重たいドアを引いて一番最初に目に入ったのは私のよりずっと大きい靴だった。




ローファーを脱いで端に揃えて、床を踏めば古い床が軋む。そのままリビングに行こうとしたとき、部屋から出てきたお兄ちゃんと出くわした。




「……あ、お兄ちゃん、ただいま」
「うん」




今日出かけたような雰囲気もないし、朝もはやく起きていなかったから、今日も大学をサボったのだろう。

昨日も一昨日も休んでいたのを私は知っている。大学生じゃないからわからないけれど、さすがに3日も講義が入っていないなんてことないだろう。