いつの間にか9月は終わりを告げ、10月中旬に差し掛かっていた。セミの鳴き声は遠ざかり、残暑は遠の昔に過ぎ去ったのだと気がつく。
返されるテスト、近くなる受験、と夏が終わってしまったけれど、名残惜しさを感じている暇はなかった。
テスト期間、目標もないのに死にものぐるいで勉強に励み、変わらず一位になったらしい。
「ねえ愛結、また一位?!張り出されてたよー!勉強してないって言ってたじゃんか」
私の学校は一学年350人超えの大きな学校で、10位以内は張り出されるのだけれど毎回群がってるからあまり行きたくない。
後で行こうと思っていたけれど、先に見られてしまったようで、私を責め立てるように集まっている咲優たちの目がゾクッとするほどにこわかった。
謙遜はほとんどの人がするだろうし、私、すっごく勉強した、なんて自ら言う人ほとんどいないだろう。
誰にも迷惑をかけていないのに、どうして私が悪いみたいになっているのだろう。
返されるテスト、近くなる受験、と夏が終わってしまったけれど、名残惜しさを感じている暇はなかった。
テスト期間、目標もないのに死にものぐるいで勉強に励み、変わらず一位になったらしい。
「ねえ愛結、また一位?!張り出されてたよー!勉強してないって言ってたじゃんか」
私の学校は一学年350人超えの大きな学校で、10位以内は張り出されるのだけれど毎回群がってるからあまり行きたくない。
後で行こうと思っていたけれど、先に見られてしまったようで、私を責め立てるように集まっている咲優たちの目がゾクッとするほどにこわかった。
謙遜はほとんどの人がするだろうし、私、すっごく勉強した、なんて自ら言う人ほとんどいないだろう。
誰にも迷惑をかけていないのに、どうして私が悪いみたいになっているのだろう。



