ーーなにも求めてなかった。 雁字搦めの世界で、なにかを失ってばかりの世界で、すぐに壊れてしまう世界で、変わってばかりの世界で、 きみだけは失いたくないと、あきらめたくないと、離したくないと、 強く強く思ったんだ。