そう思いながら駅の階段を上ると、そこには1人の人影が。


あれって……。


「水城くん?」


「あっ、織原さん」


いつもと雰囲気が違いすぎて、一瞬誰か分からなかった。


今まで制服かウェットスーツの水城くんとしか会ったことがなかったけど、水城くんって……すごくおしゃれ。


ジーパンとTシャツというラフな格好だけど、腰に巻いている空色のパーカーがとても素敵。


今になって、わたしの格好が変じゃないかとソワソワしてくる。