───その日、夢を見た。 顔が見えないけれど知っている“誰か”。 その“誰か”に近づこうと歩み寄ろうとする私を引き止める、2人目の“誰か”。 「 貴方は誰? 」 そう聞いても、首を振るだけで何も言わない私を引き止めるだけの“誰か”は、 「 守れなくて ごめん 」 どこか懐かしい声でそう言った───。