「あ、起きた。」 そんな私達の一連の流れに、藍が抱っこしていた私達の娘が目を覚ました。 「おはよう、芽春(ちはる)」 「ん〜…まま、らん、おはよぉ…」 何故かこの子、芽春は藍の事は呼び捨てで。 毎回呼び捨てで呼ばれる度に藍が複雑そうな顔をしているのはいつ見ても笑える。 「ここ、どこぉ〜…?」 周りを見渡しても田んぼしかないのを不思議に思ってか、さっきからずっとキョロキョロしている芽春。