「私だって話したい」
ずっと話していたいなんて、絶対言わないし、言えないけれど、私はさっきからずっと花野くんのことを考えていた。
私は花野くんが思うよりずっと彼のことが好きだと思う。
「今日も美味い」
「……本当に?」
「それ、口癖なの?本当だって」
「……花野くんのために作ってるからうれしいよ」
彼のために練習した。私にやる気を与えてくれて、私を前向きな気持ちにさせてくれる花野くんに私もなにか返したい、と思いながら毎日頑張っているから素直にうれしい。
好きな人のためならいくらでも頑張れるということを知ったから。
「ありがとうってまた照れてる?照れ屋だねほんと」
「かわいい?」
自分から聞くことなんてないから照れながら口にしたのに、花野くんは私を見てニヤッと笑った。
「かわいくない」
「なっ……!」
「嘘だよ、かわいい一番」
その後に「彼女は誰よりも可愛いんだよ」と言った。
これは私だけが知っている彼の素顔だ。
彼の素顔もふたりだけの秘密の時間も、私しか知らない。この大切な時間がこれからも続きますように。
ℯ𝓃𝒹
ずっと話していたいなんて、絶対言わないし、言えないけれど、私はさっきからずっと花野くんのことを考えていた。
私は花野くんが思うよりずっと彼のことが好きだと思う。
「今日も美味い」
「……本当に?」
「それ、口癖なの?本当だって」
「……花野くんのために作ってるからうれしいよ」
彼のために練習した。私にやる気を与えてくれて、私を前向きな気持ちにさせてくれる花野くんに私もなにか返したい、と思いながら毎日頑張っているから素直にうれしい。
好きな人のためならいくらでも頑張れるということを知ったから。
「ありがとうってまた照れてる?照れ屋だねほんと」
「かわいい?」
自分から聞くことなんてないから照れながら口にしたのに、花野くんは私を見てニヤッと笑った。
「かわいくない」
「なっ……!」
「嘘だよ、かわいい一番」
その後に「彼女は誰よりも可愛いんだよ」と言った。
これは私だけが知っている彼の素顔だ。
彼の素顔もふたりだけの秘密の時間も、私しか知らない。この大切な時間がこれからも続きますように。
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