花野くんの溺愛は密室で。

急にいじけたり、わがままになる私を扱えるのは花野くんしかいない。大人の花野くんはいつも私を包み込んでくれて、不安を取り除いてくれる。

そのほど花野くんは私を好きでいてくれている。



「もう一回すきって言って」
「なんで?」

「花野くん補給したい」
「ふ、すきだよ、結那」




私と違ってまっすぐに想いを伝えてくれるところがすきで、意地悪だけど、優しいところがすきで、全部全部大好きだから。

花野くんと話せるのはここだけだから、私はここで彼に甘えて、彼も私に甘える。




「あー腹減った、結那のせいで遅くなった」
「私のせいじゃないもん……」


お弁当を抱えて彼のとなりに座って、これでもかってくらいくっついて彼を見上げた。