花野くんの溺愛は密室で。

「俺のすきな子の悪口は聞きたくない。これ何回も言ったけど俺はすきで付き合ってるんだよ？」
「本当に？」

「疑い深い」
「だってえ……」



まっすぐに想いを伝えられて、胸がきゅーっと締めつけられて、恥ずかしすぎて顔から火がでそうになって、見られたくない顔を両手で覆うとすぐに手をどかされた。

逃れられない目かと思えば、やっぱり優しい目をしている。




「俺は結那がすきだよ」



ふたたび唇を重ねられて私の心臓は破裂寸前なのに、角度を変えて何度も重ねられて、あまくてよろけてしまった私を花野くんの両手が受け止める。

抱きしめられて、キスされて真っ赤に染っている顔が顕になって恥ずかしくて、それでもやめてはくれない。

「可愛い」と「大好き」を繰り返しながら、いつも通り愛情表現をしてくれた。