「──えー、それでは!私と伊吹の大学合格を祝いましてぇ?カンパーイ!!」


「かんぱーい!」




カンっとグラスがぶつかる音が響いた。



11月下旬、in私の家。


今日は私と伊吹の合格祝いパーティーを開いてもらっているんだ。




メンバーはうちの家族と伊吹の家族、由紀と侑利くん。




「2人とも推薦合格なんて、めでたいわね〜」


「そうねぇ」




そう、実は私たち二人とも指定校推薦で志望校に合格できたんだ。




伊吹はずっと狙っていた一流大学の法学部。


私は家からは少し遠いけど、第一希望だった文系の大学に。




「お姉ちゃん、お皿足りないから持ってきて〜」


「はいよ!」