「いいよ。何でも聞いておくれ」
「ヨネさんは私に頼られたら、嬉しいですか?」
オブラートに包もうかと思ったけど、ストレートに聞いた。
確信的な答えがほしかったから。
「冬夜坊ちゃんに何か言われたかい?」
「えっ、いや、あの....」
こんなに動揺していたら、バレバレだ。
きっと長年、黒崎家で働いているヨネさんにはとっくにバレている。
私が何を聞こうとしたか、どんな思いで聞こうとしたか。
「はい。冬夜くんがヨネさんに聞いてみなと言ったので」
私もこの問いの答えが知りたかった。
「友理奈ちゃん、私はね結婚してたんだよ」
「え....結婚⁉︎」
嘘.....。
ヨネさんって結婚していたの⁉︎



