笑った顔もかわいい。
少し前まで中学生だったなんて信じられないなぁ。
「あたしは原田菊乃って言うんだ。よかったら友達にならない?」
差し出された手は私にはとても輝いて見えた。
まさか声をかけてくれるなんて思わなくて、嬉しさが一気に込み上げてくる。
「もちろん!私でよかったら友達になりたい」
「それじゃあ決定だね。よろしく、友理奈」
「こちらこそ!菊乃」
彼女につられて私もすんなりと呼び捨てで呼べた。
こんなに素敵な子と友達になれるなんて、このクラスになってよかった。
この子とは上手くやっていけそうな気がする。
これで誰とも友達になれなかったら、落ち込んで学校に行く気がなくなっていたかもしれない。



