【完】BLACK LOVER~甘くて危険な彼の溺愛~




私と同じ小学生だった冬夜くんがあんな中で、先陣切って言ってくれたこと。



あの時の冬夜くんも大人っぽくてとても小学生とは思えなかった。



だってあんな大人しかいない中で、宣言したんだよ?



何も分からなかった中で、冬夜くんだけはすごいカッコよく映った。



あの日から私は黒崎冬夜という人物に憧れ....焦がれた。



私と冬夜くんでは差が大きすぎる。



足りないものが多すぎるから、歩んでいる道が違いすぎるから。



早く彼に追いつきたい、と。



彼の歩んでいる道と同じ道を歩きたい。



彼の見ている世界を私も同じ場所から見てみたい。



いつも前を歩いていて、偉大過ぎる背中を追っている私。