「君が....三笠友理奈ちゃんだね?」
先頭にいた髭の生えた男の人が私に声をかけた。
どうしてこの人が私の名前を知っているのか。
そんなこといくら考えても分かりはしなかった。
「はい、そうですけど...」
怖さからなのか、不安からなのか、声が震えた。
この人達が誰なのか、なんで私を知っているのか、そんなこと考えられなくなっていた。
ただこの人達が話す言葉を理解するのに必死だったから。
「君のご両親についてのことなんだ。....着いてきてくれるかな?」
お母さんとお父さんについて?
その言葉につられて知らない男の人達が乗ってきた車に一緒に乗り込んだ。
この人達と行けば両親に会えると思ったから。



