脇目も振らずに駆け出した。
愛しい人のもとへ。
「.....冬夜くん!」
私がかなりの勢いでいったけど、彼はちゃんと受けとめてくれた。
ずっと待ち焦がれていた温もりがやっと感じられた。
「遅くなってごめん。やることがいっぱいあって....」
「そんなこと.....。また会えただけで嬉しい」
容姿は変わったのに、この温もりは何ひとつ変わってない。
「友理奈が好き。俺と、付き合ってくれますか?」
あなたからやっと聞けた、その言葉を。
「もちろんだよ。冬夜くん以上に好きな人なんていない!」
ここからまた恋の続きを始めよう。
───冬夜くんと交わした2度目のキスは甘くて、幸せなものだった。
*FIN✳︎