寂しくなったら空を見上げる。
いくら遠くても、この同じ空の下では繋がっている。
あなたも今、頑張っている。
私も負けていられないよ。
よし、と心の中で呟いて気合いを入れた。
「......友理奈」
聞こえた。
私がずっと待ち続けていた愛しい人の声が。
聞き間違えるはずがない。
だって何年間もこの声が聞ける日を待っていたんだから。
泣きそうになる気持ちを抑えて、声のした方へ振り向くと....
ずっと待ち焦がれていた人が立っていた。
6年前より大人びた誰よりもカッコいい人がそこに立っていた。
私.....ずっと待っていたんだよ。
あなたが帰ってくるのを。