そして、冬夜くんの姿が見えなくなるまで見続けた。
最後の後ろ姿を目に焼きつけるように。
冬夜くんが完全に見えなくなった瞬間、ホロリと涙が頬を伝った。
ふと、肩に温もりを感じると思ったら美織さんの手が置かれていた。
隣には和臣さんもいる。
ここで大泣きはしたくなかったから、必死にこらえた。
私.....最後まで笑顔で頑張ったよ。
次にあなたと会えるのは何年後になるんだろう?
私のこと忘れていないかな?
未来のことは誰にも分からないけど、私はきっとあなたのことを想っている。
冬夜くんが海外で頑張っているなら、私だって負けないように頑張るから。
いつか───あなたと再会できる日まで。
今度は切なさを感じないキスができるように。