「友理奈にこんな思いさせてごめん」



「....謝らないでいいよ。冬夜くんが自分で決めた道でしょ?」



冬夜くんの進む道の妨げになることはしたくないから。



この日を境に冬夜くんはもっと遠くの舞台へ行ってしまう。



世界の最高峰の舞台へ1人で挑んでいく。



私は私なりの道へ進んで、冬夜くんがいる舞台へと上がっていく。



「友理奈、俺を好きでいて.....とは言えないけど」



「.....待ってて」



その言葉で十分だった。



「うん。私.....ずっと待ってる」



冬夜くんのことずっと待ってるから。



何年かかるか分からないけど、私は日本であなたの帰りを待っているから。