「....言いたいことはたくさんあるのに、言葉が出てこないや」
たくさん言える言葉があるはずなのに、どうしてか言葉が出てこない。
冬夜くんとのお別れを実感したからかな。
このゲートを行けばしばらくは冬夜くんに会えない。
「.....友理奈、抱きしめてもいい?」
「....いいよ」
唐突にそんなこと言われて驚いたけど、これが最後かもしれないから。
しばらくは冬夜くんの温もりを感じることはできない。
ぎゅっと抱きしめられ、思わず泣きそうになってしまった。
ずっとほしかった温もりが今、味わえるんだもん。
この温かさ.....離したくない。
そんなことを思ってしまった。



