私は忘れていたけど、冬夜くんは覚えてくれていたんだ。
だから、あの時に私を引き取ってくれたんだね....。
そんな前から実は私と冬夜くんは繋がっていたんだ───。
じゃあ私が冬夜くんにあの日、恋に落ちたのも必然だったのかもしれない。
コスモス畑で遊んだ時にはきっと恋に落ちていた。
だけど、幼かった私には恋という気持ちが分からなかった。
あのお葬式の日に自覚したのかもしれないね。
「あの時からずっと俺は友理奈が好きだよ」
「.........!!」
驚くのと同時に力強く温かい腕に抱きしめられた。
冬夜くんが.....私のことを好きだった?
しかもずっと前から?



