何気ない日常が何より大切なことだとあの時は知らなかった。



あれは夏休みの日のことだった。



休みだったので、普通に友達の家に私は遊びに行ってた。



その前日にたまたまお母さんと喧嘩してしまった私は、全く口を聞かずに出ていった。



ほんの些細なことだったと思う。



友達と遊べば気分も晴れるかなと思って。



その日は昼前くらいに友達の家に行って、夕ご飯もごちそうになってから帰ってきた。



喧嘩中で家に帰りたくなかったから、結構遅くまで居座ってしまったんだよね。



歩いて10分くらいだったから、すぐに着いた。



家に帰ると鍵が閉まっていたので、私は不思議に思ったけどそこまで怪しまなかった。



どこかに出かけたけど、帰るのが遅くなっているのかなくらいにしか思っていなかった。