「今までの俺を裏切りたくなかった。世界のトップで最先端の勉強ができるなら、そこへ行きたいと思った」
「.......」
冬夜くんらしいと思う。
自分の進むべき進路は人に左右されるべきじゃない。
私もたとえ仲のいい子と別れても、自分の決めた道へ行く。
それが夢のためならば尚更。
「イギリスに行って世界の最高峰で学んでみたい。だから、行くことに決めたんだ」
「そうだったんだね」
「黙っててごめんな?」
「ううん。ちゃんと聞けてよかった」
冬夜くんの進路のこと、本人の口から聞けて嬉しい。
今まで他人を優先してきたんだから、今度こそ自分を誰より優先してほしい。
自分の気持ちに嘘をついてまで、他の道に進んでも意味がないから。



