今日は生徒会がないから、冬夜くんはすぐに帰ってくるはず。
帰ってきたらすぐに分かるから、冬夜くんの部屋に行こう。
そこで私の想いをちゃんと話さなきゃ。
いつも私は自分のことで精いっぱいで、冬夜くんのこと考えられなくてごめん。
冬夜くんはいつだって私のことを考えてくれていたのに。
その不器用すぎる優しさに私は何度、救われたか分からない。
今度こそ恩返しさせて。
自分の部屋で待っていると冬夜くんが帰ってきた。
今の冬夜くんはすぐに自分の部屋に向かうはずだ。
実は私と冬夜くんの部屋は近い。
だから、ほら、足音が聞こえてきた。
今からちゃんと私の想いを伝えに行きます。