しばらく立ち止まっていた廊下を走って下駄箱へ。
今までで1番早く家に帰った。
みんなに驚かれたけど、そんなこと気にしてる暇はない。
速攻で自分の部屋に行って、大切にしまっていた箱から誕生日にもらったネックレスを取り出してつける。
冬夜くんにフラれてからは一回もつけていなかった。
そっとネックレスに触る。
このネックレスに冬夜くんの秘めていた想いが隠されていたんだね。
私、全然知らなくて....ごめんね。
あの時の冬夜くんの苦しそうな表情の意味をもっと深く考えればよかった。
冬夜くんはずっと私のことを考えてくれていたのに。
今の私の想いをちゃんと伝えたい。
だから....聞いてくれますか?