私と羽柴くんの間にあったことなんて知らずに、教室はいつも通り。
誰も思わないだろう、羽柴くんが泣いていたなんて。
私が羽柴くんをフッたなんて。
「今日の日直は...三笠か。おーい三笠!」
「....はい?」
ヤバい、ボーっとしていて先生の話を何も聞いていなかった。
今の授業は当てられない授業だったはずなのに。
だから安心しきってた。
「悪いが、さっき書いたプリント集めて進路指導室まで持ってきてくれ。頼むな」
「はい」
そんなことだったのか。
よかったよ、答えを書けとかじゃなくて。
「それじゃあ今日の授業はここまで。プリントは教壇のところに置いて帰れよ」
5分くらい早いけど授業が終わった。



