「....ただいま」
朝なのに騒がしい教室へ帰ってきた。
出ていく前と何も変わってない。
誰かがフラれたって時間は変わらずに過ぎていく。
「おかえり。...頑張ったね」
菊乃が迎えてくれて、我慢していた涙が少しだけ流れた。
そんな私を菊乃は優しく抱きしめてくれた。
フラれる方はもちろん辛い。
だけどフる方も少なからず辛い。
告白されることがこんなに苦しいものだって知らなかった。
返事をすることがこんなに辛いことだって知らなかった。
好きになってくれた人を好きになれない自分は大馬鹿だ。
もう冬夜くんにフラれているのに、諦められなくてあんなに良い人をフるなんて。



