「でも、俺なら三笠を絶対に泣かせない」



「だから少しでいいから俺とのことも考えてほしい」



「........」



....今すぐに返事はできない。



自分の中でも整理がついていないから。



ずっと良い友達だと思っていた羽柴くんが私のことを好きだった。



そしてちゃんとその想いを伝えてくれた。



私は彼の告白に対して真摯に答えを出す責任がある。



「急にこんなこと言われても困るよな。答えが出たら教えてくれ。.....待ってるから」



それだけ言って、私を抱きしめていた腕を離して出て行ってしまった。



.....どうすればいい?



教室に残された私はただただ立ち尽くしていた。