「今から話すから、最後まで聞いてください」
緊張して声が震える。
しっかりと立っていないと今すぐ倒れてしまいそう。
手汗がすごい、緊張して吐きそう。
改めて向き合うとカッコいい冬夜くんしか目に入らない。
この世界に私と彼しかいないみたいに錯覚させられる。
まるで真っ白な世界に私達2人しかいないみたい。
私は目の前にいるこの人が好きだ。
初めて会ったあのお葬式からの時から、ずっと好き。
あの日から今までずっと冬夜くんを想わない日はなかった。
いつも私の先を行くあなたに追いつきたくて、何度も背伸びした。
それでもいつも追いつけなくて、先に次のステージへ行ってしまう。



