【完】BLACK LOVER~甘くて危険な彼の溺愛~




「今から話すから、最後まで聞いてください」



緊張して声が震える。



しっかりと立っていないと今すぐ倒れてしまいそう。



手汗がすごい、緊張して吐きそう。



改めて向き合うとカッコいい冬夜くんしか目に入らない。



この世界に私と彼しかいないみたいに錯覚させられる。



まるで真っ白な世界に私達2人しかいないみたい。



私は目の前にいるこの人が好きだ。



初めて会ったあのお葬式からの時から、ずっと好き。



あの日から今までずっと冬夜くんを想わない日はなかった。



いつも私の先を行くあなたに追いつきたくて、何度も背伸びした。



それでもいつも追いつけなくて、先に次のステージへ行ってしまう。