「....もう、何絡まれてるの」



冬夜くんのこんな声...聞いたことないよ。



私をしっかりと抱きしめながら、安堵のため息をついている。



「...私だって、好きで絡まれたんじゃないよ」



あの人達が勝手に絡んできたんだもん。



私だってあんな怖い人達に絡まれたくなかった。



「分かってるよ。だけど、心配させないで...」



額には少し汗がにじんでいる。



きっと私の声を聞いて急いで来てくれたんだろうと想像できる。



それが嬉しくてたまらないよ。



私の声は想いは遠くてもちゃんと、届いてた。



恥ずかしさなんて微塵も感じずに冬夜くんを抱きしめ返した。



.....冬夜くん、大好きだよ。



その想いを込めて。